「Factory diary」カテゴリーアーカイブ

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
年が明けe30もまた1年、年を重ねましたね。
BMWの3シリーズは現在e90まで来ています。BMW開発番号からすればかなりのおじいさんですね。直列6気筒のエンジンもBMWに関わらずかなり減ってきました。
環境問題もありハイブリッド車、室内空間の重視かV型エンジンが増えました。e30のあのbodyに直列6気筒って言うのがたまらなく私は好きなんです。部品も減ってきていますが、負けずに今年も大事に、e30を乗り続け、遊び心も大切にやって行きたいと思っています。
今年もよろしく御願いいたします!

E30 木目調パネルの作成


ウォーターペイントによるE30内装パネルにはお好みで色んな事が出来るのです。黒を残したい箇所はマスキングします。今回は左の写真のようにライトスイッチの四角い所は純正のパネル色を残しました。ファンスイッチの廻りも綺麗に残すことが出来ます。オーナーさんの好みで雰囲気を遊ぶものですから全く自由自在です。仕上がり前にしっかりイメージして施工しましょう。「あーこの箇所は黒を残すべきだったー」なんて無いようにね!
今回の在庫は少し木目のバックに薄いゴールドをベースにしました。ベース色を赤にすれば、赤木目。ブルーにすればアルファードなどによく見るブルー木目になります。色々出来るのもこれまた悩みますけど・・・・ね。

E30 少しお尻が下がり気味?


なんかE30のリアが下がっているような・・・
いろいろな原因がありますが、写真はリアスプリングとスプリングシートです。
スプリングを挟んで上下にスプリングシートが装着されていますが、どうも下側のシートがペチャンコになるようです。
車台を支えていますから仕方ないですよね。新品では4mmくらい厚みがありますが、写真の物は1.5mmくらいにへたっています。
ショックアブソーバーを交換時にはショックのアッパーマウントの同時交換が定説ですが、スプリングシートもチェックしましょう。びっくりするくらい薄くなっている車両がありますよ。

E30 FUELポンプ & ICダイナモ

e30の電装品で一番有名な故障個所は燃料ポンプかもしれません。こいつは突然ダメになってしまったりするので、交換歴の無い人はひやひやで乗っておられる人もいることでしょうね。ポンプは後期型はリアシートの下にあります(プラスドライバーでポンプまではたどり着きます)。ポンプが止まって困ったりした時は、一度ショックを与えたら蘇生する事もありますが、ごくまれな話です。
エアコンやパワーウインドなどはごまかして使用できますが、FUELポンプとICダイナモは走行不能ですから即修理が必要ですよね。部品が入荷するまでは愛車に乗れない・・・本国オーダーになんてなれば大変です。まあFUELポンプとICダイナモはたいがいBMWにあるはずですが。ブリーズでは緊急用に何点か中古品(なるべく走行距離の少ない品)を在庫していますが、基本は新品に交換だと思います。

Mテクニック シートがガタつく

Mテクニックなどのスポーツシートで、どうも助手席に人が乗っていない時にシートがガタガタしたり、座っていても落ち着かない・・・って事があります。そんな時は一度シートの背面パネルを外して矢印の箇所をチェックしてみてください。
驚くほど緩んでいる事があります。背面パネルはプラスドライバーだけで外れます。シート下のねじを2本外し、シートを倒す上のレバーを引っこ抜き(助手席などはレバーが2つあります。片方のレバーはレバー本体のプラスねじを外します)、背面パネルを上にスライドさせれば外れます。
矢印のねじは大きなプラスドライバーでしっかり固定しましょう。気持ちが良いくらいピタッとしますよ。

E30 アイドリングがばらつく

アイドリングが不安定になる原因にはまあ様々な事がありますよね。一度は経験された方が多いと思います。
ほんの一例ですが一つ。プラグやエアエレメントなどは勿論のこと点検済みですが、エンジンが止まったりはしないけどばらつく・・・たいがいのパーツは以前にも交換済み・・・一度アイドリング状態で耳を澄ましてエンジン音を聞いてみてください。シューとエアーの吸気音が聞こえませんか?乱暴ですが、アイドリング状態でエンジンOILレベルゲージを少し抜いてみるとかなり回転が不安定になります。BMWエンジンは少しエアーを吸ってしまうとかなり不安定になります。
私のよく使う手段ですが、何処の吸気音か判断しにくい時は、パーツクリーナーを怪しい箇所に吹き付けて調べます。エアーを吸っている所にヒットすると一瞬安定したりする事があります。エンジンが熱いので直ぐにパーツクリーナーは蒸発しますのでまた不安定になります。またエンジンも汚れないのでこんな感じで調べたりもします。最近ではインテークマニーホールドの6番でガスケット抜けでエンジンがばらつく修理がありました。

タイミングベルトのお話

E30のタイミングベルトは早い周期での交換が必要とされています。4年もしくは5万KM毎での交換をお勧めしています。たいていの方は経験されていると思います。
付随でウォーターポンプも交換しておいた方がいいいと思います。
初めてE30を乗られた方で時々「10万KMじゃないのですか?」と質問されます。国産車などは10万KM毎が定説ですが(20万KMと記載されているのもありました。)、外国車の場合はほとんどのメーカーはもっと早い周期を記載しています。E30(M20エンジン)の場合そんな高い工賃ではありませんので、定期的に交換しましょう。切れたりしたらバルブがピストンに干渉し大変な修理代金が発生しますから。
E30に比べるとFF車は随分作業がしにくいと私は思います。写真は国産車TOYOTAプレミオの物です。ベルトテンショナーに油圧のオートテンショナーが内蔵されていて、ちょっとびっくりしました。進化しているんですね。
最近はベルトがまたチェーンに変わってきています。タイミングベルトみたいに頻繁な交換はありませんが、OILなどでテンションを調整していますので、こまめにメンテしましょう。