そんな大きな違いはありません。。たぶん。

車を触る仕事をしてからもう何年でしょう?自分の事なので、数えても面白く無いのでしっかり数えませんが、一番長い間やっているお仕事であります。
初めてこの仕事をしたのが、20代の前半でした。
一番始めは工具すら持っていませんでした。ただ”こんな仕事がしたい”と入門?しただけで。。
その当時、とても私の事を大事にしてくれていた人がおりまして、一式の工具を持たせてくれました。
入門先のおやじさんには、「工具は自分で買え。」と嫌みを言われた記憶があります。
それから何年かしましたら、近所の整備工場のおやじさんが、工具でSnap-onって言うのがある事を教えてくれました。
Snap-onを沢山持っておられたそのおやじさんの工具箱の中を見て、それはそれは憧れたものでした。(工具が光っているんですから、驚きました。)
当時12mmのショートソケット1個で¥2000-越えてましたから、とても買えるような物では無かったです。
ある日、Snap-onのディラーさんが来られて、私の工具箱をチェックしだしました。
いろいろ見たり、触ったり、ニッパー類は太陽にかざしたりして。。(隙間のチェックだったようです。)私の持っている工具と、Snap-on工具との違いを説明してくれました。。
まあ〜さんざん言われましたね〜きっと、ろくな工具が無いと言いたかったのでしょう。(そのディラーさんからは、一切工具は買いませんでしたが。)
でも、憧れのSnap-onは、いつか手にしたいと思う様になりました。近所の整備工場のおやじさんの影響であります。
年数回にわけて、何年も掛かって、数個ずつ少しずつ、Snap-onを集め出しました。
ようやく一般的なSnap-on工具が揃いまして、自分自身は満足しておりました。(揃った事に関してであります。大事に使わないで、お家に保管して眺めておりました。アホであります。)
独立及び工場の引っ越しがありまして、営業範囲の加減で、MAC-Toolsさんが来られる事になりました。
当時MAC-ToolsさんもSnap-onを扱っておられましたが、次第にMAC-Toolsのみの販売となってしまいましたが。
”箱入りのSnap-on”を使い出したのですが、少し使用していましたら、違和感がありました。
そうなんです、人それぞれってやつなんです。。
ソケットやラチェットはとても気に入って使いましたが、その中でも、手に合わない物もあるんです。
手の大きさでも違いますし、握りの形でも違和感があったり。。あんなに必死でお金を貯めて買っただけに、ちょっとショックでした。
当時のMAC-Toolsのディラーさんはとても感じが良く、またその時は色々なメーカーの工具を売っておられましたので、私の手に合う(気に入った感触)物が選べました。
いまでもMAC-Tools、Snap-on、KTC、PB、BAHCO。。エトセトラ。。ほとんどその時代に買った物であります。
世の中、なんでも使ってみないと分からないって物が沢山あります。
有名メーカーであっても個人の感覚と感触で、評価は様々であります。
また、売る人の都合も勿論ありますし、あって当然であります。
自動車のパーツでもきっとそうだと私は思っております。
あれはダメ、これは良い、うちのは最高、他はダメなどなど。。はっきり言う人は、きっと心強いですが、疑り深い私は、あまり信じないようにして、自分が”欲しいと思う物”を買って、使ってから自分で考えます。
たとえそれが、自分に気に入らない感覚であっても、感触感覚は人それぞれ違うものなんですよね。
Two Suns In The Sunset / Pink Floyd