みどりちゃんはとても遠い異国で生まれました。
生まれてすぐ日本に来ましたが、名前はまだついていませんでした。
日本に来てからは、ずっと一人の人に育てられましたが。。
わけあってブリーズに養女としてやって来たのでありました。
それは、20ヶ月ほど前の春頃であります。
ブリーズのおっちゃんはとてもいい人で、みどりちゃんを遠いお空に行かせまいと一生懸命働き、なんとかかんとか一緒に暮らしておりました。
みどりちゃんはブリーズのおっちゃんのお気に入り娘でした。
でも綺麗なお洋服などは、買ってもらえませんでした。
そこは借家でありまして、裕福なおうちではありませんでした。
でもおっちゃんは一度も雨にも濡らさず、日光も直接当たらない所でみどりちゃんを見守っておりました。
みどりちゃんも甘えてじっとしていた訳ではありません。
ちゃんとお仕事もしておりました。
おっちゃんが困っている時など、とても役に立っていました。
また上や、下やはたまた中まで、おっちゃんの整理整頓のお手伝いをしておりました。
とても働き者なので、おっちゃんもご褒美にそろそろ新しいお洋服などと。。考え始めておりました。
みどりちゃんの方もいつまでもおっちゃんの世話になっている訳には行かないと。。
みどりちゃんはお見合いをしました。
そして、めでたく婚約しました。
でも長い間箱入り娘でしたので、お婿さんに気に入ってもらえるよう、花嫁修行をする事になりました。