BMW E30 ヒューズBOXには無い、2Aヒューズ

少し汚れておりますが、ネズミ色の2Aのヒューズです。
随分前に本気で部品取りしたE30から、外した記憶はありました。
ヒューズ在庫(最近は大中小色々あります。)を探しましたが、2Aと言う物は、ガラス管ヒューズは在庫しておりますが、板ヒューズでは持っておりません。
以前外したぞ〜と言う記憶だけで、何処に付いていたのか?そして何処に保管したのかも忘れておりました。
正直な所、何に使われているのか?知りませんでした。
入庫中のE30で、ヒーターがなんらかの理由で、エンジンルーム内で遮断された車両がありまして。。
室内に水が回らない様にされております。ヒーターが効かないと言う事なんです。
何故?故意に遮断されているのか?分かりませんでした。
「おそらく。。ヒーターバルブが潰れているか?コアが破れているからだろう。。部品が高価なので、予算上こういう処置にしてあるのかな。。?」
って程度で、「まあ、中古パーツは在庫があるから、なんとかなるさ〜」と作業を始めました。
センターコンソール類を外し、ヒーター周りを目視しましたが、外観的には漏れた痕跡が見つからず、とりあえず全て車両から外しました。
ヒーターコアは滲みの痕跡がありましたので、交換しよう。ヒーターバルブは綺麗だな。。
ヒーターバルブが作動しているのか?確認をとりましたが、作動しておりません。
ヒーターバルブの配線をチェックしましたら、電源が来ておりません。
電源が来て無いので、ヒーターバルブ本体のチェックは後にします。
おー。。温度調節の切り替えスイッチを点検。。そこまでは電源は来ております。
ヒーターバルブまで電源が来ていないのは、この温度調節の切り替えスイッチが悪いのかな?と思い、在庫の点検用スイッチに配線して、ヒーターバルブの電圧をチェック。。ノブを回しても電圧の変化も無しでした。
う〜ん。。何処かの配線の断線か?。。。ヒーターバルブのカプラーを辿って行きましたが、あまりに狭くて見にくいし、腰が辛い。。
う〜ん。。困りました。。
困ってばかりでは、進みませんし、ここまでして諦めるわけには行きませんので、もう一度配線をチェックです。
手探りで(かなり室内の上の方に配線があります。)配線を触って分岐部や曲がっている所を探りましたが、やはり見えないので、分かりません。
お〜い。。ヒーターユニット本体が見えるまで、外さなければならないのか〜。。ダッシュボードを外さないと完全に配線は見えないぞ〜。。
そんな事を考えながら、配線周りを触っておりましたら、ん?何か感触。。
感触のあった辺りをライトで照らして覗き込みましたら、上の方にヒューズらしきもの。。
いや、間違いなくヒューズです。
手で抜き取り、目視しましたが老眼のせいか?切れが見えません。
テスターで測定しましたら、導通がありません。
ほ〜これ。。もしかして、ヒーターバルブのヒューズだったりして〜。。
ネズミ色のヒューズを探しましたが、在庫で見当たりません。(初めの話に戻っております。)
なんかネズミ色が珍しかった記憶で、何処かに「絶対保管した!」忘れ物が多いお年頃ですが、頑固なところはまだ健在。。その健在が仇になるケースが多いけど。。
ありました、ありました!一つだけ!
ヒューズを差し替えて、ヒーターバルブの電源をチェックです。
温度調節スイッチを回したら、電圧の変化がありました。ちょっと嬉しい。。
知らなかったです。こんな所にこんなもの。。今まで、こんな修理の経験が無かったので、勉強になりました。
きっと、BMWのプロSHOPなら経験済みと言うか。。知っているんでしょうね。。
聞けば、発見も早いのでしょうけれど、口べたなのでなかなか聞けません。。(ブログはだらだら書いてるくせにね。。)
ヒューズ切れの原因はヒーターバルブ内で起こっているようです。
ヒーターバルブを交換し、元気に暖かい風が出てまいりました。
作業も疲れましたが、書くのも疲れた〜
「涙から明日へ / 堺正章&天地真理」